「最近、肌がカサついて粉をふく」「洗顔後につっぱる」――40代に入ると、こうした悩みを感じる男性が一気に増えてきます。
若い頃には気にならなかった乾燥が目立つのは、加齢や生活習慣、紫外線ダメージが重なって肌の状態が変わってくるからです。
ここでは、厚労省のガイドラインや皮膚科学の研究を踏まえながら、40代男性が乾燥肌になりやすい理由と、日常でできる改善法を紹介します。
40代男性の肌が乾燥しやすい理由

1. 加齢による皮脂分泌の減少
皮脂は肌を守る天然のバリアですが、分泌量は20代をピークに少しずつ減少します。
丸穂製薬によると、加齢に伴い皮脂や天然保湿因子、角質間脂質が減少し、肌のバリア機能が低下することで乾燥やかゆみが起こりやすくなるとされています【丸穂製薬】。
2. 紫外線ダメージの蓄積
紫外線は「光老化」と呼ばれる肌の変化を引き起こします。
日本大学の総説では、加齢だけでなく紫外線の影響で皮膚の新陳代謝が低下し、乾燥やシワが目立ちやすくなると指摘されています【日本大学皮膚科学】。
3. 生活習慣の乱れやストレス
睡眠不足、偏った食生活、喫煙や過度の飲酒は肌のターンオーバーを乱し、乾燥を悪化させます。
また、ストレスホルモンは皮膚のバリア機能を低下させることがわかっており、仕事で忙しい40代男性には特に影響が出やすいといえます。
乾燥肌を改善する方法
1. 正しい洗顔と保湿
- 洗顔は朝晩2回までにして、強すぎる洗浄料は避けましょう。
- 洗顔後は30秒以内に化粧水で水分を補給し、乳液やクリームでしっかりフタをするのが鉄則です。
2. 紫外線対策を習慣にする
紫外線A波(UVA)は窓ガラスを通過し、室内でも肌を乾燥させます。
厚労省も紫外線の健康影響について注意喚起しており、日常生活でも日焼け止めを使う習慣が推奨されています【厚生労働省 紫外線と健康】。
3. 食事と生活習慣の見直し
- ビタミンC(野菜・果物)、ビタミンE(ナッツ類)、良質な脂質(青魚・オリーブオイル)を意識的に摂る
- 睡眠の質を上げる(寝る前のスマホを控える、寝室の環境を整える)
- 適度な運動で血流を促進する
こうした生活習慣の改善は、肌の乾燥だけでなく見た目年齢の若々しさにもつながります。
日常で取り入れたい乾燥対策の工夫
- 加湿器を使い、部屋の湿度を保つ
- 長風呂は避けて、肌の油分を奪いすぎない
- ストレスを溜めすぎないように、趣味や運動でリフレッシュ
まとめ
40代男性の肌は、加齢による皮脂量の減少や紫外線ダメージの蓄積、生活習慣の乱れによって乾燥しやすくなります。
改善の基本は「正しい洗顔と保湿」「紫外線対策」「生活習慣の見直し」。
小さな工夫を積み重ねることで、肌の調子は確実に変わります。
今日から意識を変えて、“渋い男の肌”に磨きをかけていきましょう。
コメント